結論:AIでホームページを作ること自体は、悪ではありません
AIでホームページを作ること自体は、悪いことではありません。問題になるのは、AIに丸投げして、誰に何を伝えるかも考えず、中身も確かめないまま公開することです。
AIは、作業を速く、安くしてくれる道具です。ただ、間違ったことをもっともらしく書いたり、どこかで見たようなデザインになったりもします。最後に「これで合っているか」「このお店らしいか」を判断するのは、人の仕事です。
そもそも「AIでホームページを作る」とは、どういうことか
ひとことで「AIで作る」と言っても、中身は大きく3つに分かれます。
- AIのサービスで、ホームページを自動で作る:業種や店名を入れると、デザインと文章がまとめて出てくるもの
- 制作会社が、AIを道具として使う:競合調査、構成案、文章の下書き、コーディングなどをAIで速くし、最後は人が仕上げるもの
- 文章だけをAIに量産させる:ブログ記事などを、AIに大量に書かせて載せるもの
この記事で「悪ではない」と言っているのは、主に2つ目です。1つ目は使い方しだい、3つ目はおすすめしません。理由は後でお話しします。
メリット1:PDCAを、とにかく速く回せる
いちばん大きいメリットは、直して、確かめて、また直すまでのスピードです。
実は、このフリーライのホームページも、2026年10月のリニューアルでAIを使いながら作り直しました。改行の位置の調整、サービスページの追加、ボタンの色の変更、お客様の声の表示の切り替え。こうした修正を、思いついたその日のうちに本番に反映しています。
ホームページは、公開してからが本番です。お問い合わせボタンの文言を変える、よく聞かれる質問を足す、読まれていないページを直す。この「試して、数字を見て、直す」の回数が多いほど、お問い合わせにつながるホームページに育ちます。AIを使うと、この1回あたりの手間と時間が大きく減ります。
メリット2:低い単価で、ホームページを作れる
もうひとつのメリットは、作業時間が減る分、制作費を抑えられることです。
これまで人が時間をかけていた作業を、AIでかなり短縮できるようになりました。
- 競合のホームページを調べて、比べる
- ページの構成や、見出しの案を出す
- 文章の下書きを作る
- コーディング(ホームページの裏側を組み立てる作業)
作業時間が減れば、そのぶん費用も下げられます。たとえば、これまでなら100万円、200万円の見積もりになっていたホームページが、50万円、100万円で作れることも、いまではざらにあります。
浮いた予算を、公開したあとの改善や、記事の追加に回せるのも大きいです。作って終わりではなく、育てるところまで予算を残せます。
デメリット1:デザインに、まだ「AIっぽさ」が残る
一方で、まず目につくデメリットは、デザインにまだAIっぽさが残ってしまうことです。
AIが最初に出してくるデザインは、きれいではあるものの、どこかで見たような雰囲気になりがちです。
- 似たような配色、似たようなレイアウト
- 中身と関係のない、ふんわりしたイラストや写真
- 「〜を実現します」「〜に寄り添います」のような、誰にでも当てはまる文章
フリーライのホームページも、最初にAIが出してきた形のままでは使えませんでした。文章の改行の位置や余白、スマホで見たときの折り返しは、何十回も人の目で見て直しています。AIを使うと、AIっぽさはどうしても残ってしまいます。だからこそ、AIっぽさが残らないようにAIを使いこなす力が、まだまだ必要です。AIの進化で、これから改善されていくかもしれませんが、いまの時点では、「この会社らしさ」を出すところに人の手が欠かせません。
デメリット2:何も考えずに作ると、中身が薄く、誰にも刺さらない
もうひとつの大きなデメリットは、AIに任せるだけだと、中身が薄く、誰にも刺さらないホームページになりやすいことです。
AIは、それらしい文章とページをすぐに出してくれます。ただ、次のような「設計」は、こちらが考えなければやってくれません。
- 誰に向けたホームページなのか(ターゲットとコンセプト)
- その人が、どこから来るのか(Googleの検索、Googleマップ、AIの検索、紹介、SNSなど)
- その人が、何に不安を感じ、何を知りたいのか
- 他社と比べたときに、どこを見て選ぶのか
- どのページを読んで、どのボタンからお問い合わせしてもらうのか(動線)
ここが決まっていないホームページは、見た目はきれいでも、誰に何を伝えたいのかが分かりません。見た人の心に何も残らず、お問い合わせにもつながりません。
はっきり言っておくと、これはAIを使っていなくても悪です。設計をしないまま、見た目だけを整えたホームページを納品する。AIがなかった頃から、こういう業者はたくさんいました。AIは、それをもっと速く、もっと安くできるようにしただけです。
AI時代、「薄っぺらいホームページ」を作る業者は、これから一気に増えます
AIの時代に入って、誰でもホームページを作れるようになりました。それ自体はいいことです。ただ同時に、何も考えずに、薄っぺらで、誰にも刺さらず、お問い合わせにもつながらないホームページを作る業者は、間違いなく増え続けます。これから、加速度的に増えていくはずです。
作るのが簡単になった分、「とりあえず作って納品する」ハードルも下がったからです。安くて、早くて、見た目もそれなり。でも、中身は何も考えられていない。そういうホームページが、これからどんどん増えていきます。
だからこそ、制作会社を選ぶときは「AIを使っているかどうか」よりも、次の3つを聞いてみてください。
- 誰に向けたホームページにするのかを、最初に一緒に考えてくれるか
- お客様がどこから来て、何と比べて選ぶのかを、調べてくれるか
- 公開したあとも、数字を見て直してくれるか
この3つに答えられない業者は、AIを使っていても、使っていなくても、おすすめしません。
ほかにも、気をつけたい問題点
デザイン以外にも、AIで作るときに気をつけたい問題があります。
- 事実の間違い:AIは、料金・住所・営業時間・資格などを、もっともらしく間違えることがあります。お店の情報が間違っていると、信頼を失うだけでなく、トラブルにもなります
- 中身のない文章の量産:AIに大量に書かせた、どこにでも書いてあるような記事は、Googleの検索でもAIの検索でも評価されにくくなっています。読まれるのは、そのお店にしか書けない経験や数字です
- 画像や文章の権利:AIで作った画像や文章が、ほかの会社のものに似すぎていないか。使う前に確認が必要です
- 公開したあと、誰も管理しない:AIで速く作れても、WordPressの更新、バックアップ、ドメインやサーバーの名義の管理は、人が見ておく必要があります
4つ目は、AIに限らずよくある失敗です。制作会社が倒産して、ドメインもサーバーも取り戻せなかった実例は、こちらの記事で紹介しています。
AIで作るのが向いているケース、向いていないケース
AIで作るのが向いているのは、たとえば次のようなケースです。
- まずは早く、費用を抑えてホームページを持ちたい
- 公開したあとも、こまめに直しながら育てていきたい
- 写真や、お客様とのエピソードなど、自社ならではの材料を出せる
逆に、AIだけに任せるのが向いていないのは、こんなケースです。
- ブランドの世界観や、細かいデザインの表現にこだわりたい
- 医療・法律・お金など、間違いが許されない情報が多い
- 中身を確認する人が、社内にも制作会社にもいない
フリーライでの、AIの使い方
フリーライでは、AIを「速く、安く作るための道具」として使っています。調査や下書き、コーディングはAIで速くして、最後に中身を確かめて仕上げるのは、代表の対比地が自分でやります。
- 設計:誰に向けたホームページか、どこから来て、何と比べて選ぶのかを、AIを使う前に決める
- 文章:AIの下書きをもとに、お客様に聞いた話や実際の数字に書き直す
- 事実:料金・住所・サービス内容は、すべて人が確認してから公開する
- デザイン:改行や余白、スマホでの見え方は、人の目で一つずつ直す
AIで速くなった分は、公開したあとの改善に時間を使っています。
よくある質問
AIで作ったホームページだと、Googleの検索で不利になりますか?
AIで作ったこと自体で、不利になるわけではありません。問題になるのは、中身のない文章を大量に載せることです。読む人の役に立つ、そのお店ならではの情報が書かれているかどうかが大事です。
自分でAIを使って作るのと、制作会社に頼むのは、何が違いますか?
自分で作れば、費用はいちばん安く済みます。制作会社に頼むと、事実の確認、デザインの仕上げ、公開後の更新や管理まで任せられます。どこまで自分でやれるかで選ぶのがおすすめです。
いまのホームページを、AIで作り直してもらうことはできますか?
はい、できます。いまのホームページの中身や、ドメイン・サーバーの名義を確認したうえで、作り直しの進め方をご提案します。
最後に:AIは道具。大事なのは、誰が責任を持って仕上げるか
AIでホームページを作ることは、悪ではありません。うまく使えば、速く、安く、改善し続けられるホームページになります。
大事なのは、AIに任せきりにせず、誰かが責任を持って中身を確かめ、仕上げて、公開したあとも育てていくことです。
AIを使ったホームページ制作や、いまのホームページの見直しが気になる方は、無料ホームページ診断かお問い合わせから、お気軽にご相談ください。
