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結論:「SEOで長く育てるホームページ」には、自由度が足りないから

WixやSTUDIOは、手軽に、きれいなホームページを作れる、よくできたサービスです。それでもフリーライが、お問い合わせを増やすために、検索で長く育てていくホームページではおすすめしていないのは、次の3つが理由です。

  1. SEOに必要な、細かい設定ができないところがある
  2. ページ数や記事数に上限があり、記事を増やし続けるほど窮屈になる
  3. ほかのサービスへの引っ越しが、ほぼできない

逆に言えば、「名刺代わりに、数ページのきれいなホームページがあればいい」という目的なら、WixやSTUDIOはいい選択肢です。この記事では、どちらが良い・悪いではなく、目的に合うかどうかでお話しします。

なお、この記事の内容は、2026年10月時点の各サービスの公式ヘルプをもとにしています。サービスは日々改善されているので、最新の情報は公式でもご確認ください。

先に訂正:「表示が遅い」「検索エンジンに読まれない」は、もう昔の話です

WixやSTUDIOがSEOに弱いと言われるとき、よく挙がるのが「表示が遅い」「検索エンジンが中身を読めない」という話です。でも、これはいまでは当てはまりません。

  • Wix:実際のユーザーの表示速度のデータでは、WordPressよりも良い結果が出ています。ページの中身も、検索エンジンが読める形で届いています
  • STUDIO:2026年6月に、ページの届け方が新しい仕組みに変わり、検索エンジンやAIが中身を読み取りやすくなりました。ただし、それより前に作ったサイトは、自分で切り替えないと古い仕組みのままです

AI検索への対応も進んでいて、Wixには、AIに読ませるためのファイル(llms.txt)を自動で作る機能や、AIでの表示を確かめる機能まであります。

「WixだからSEOがダメ」と一言で片づけるのは、正確ではありません。問題は、もっと別のところにあります。

理由1:SEOに必要な、細かい設定ができないところがある

検索で上位を目指して、ページを作り込んでいくと、「ここをこう設定したい」という細かい調整が必要になります。WixやSTUDIOでは、その一部ができません。

Wixの場合 – ブログ記事のURLには、「/post/」のような決まった言葉が必ず入ります。「/blog/記事名」のように、一覧ページと同じ形にはできません – サイトマップ(検索エンジンにページの一覧を伝えるファイル)は自動で作られ、細かい調整はできません – 構造化データ(検索エンジンに内容を伝える目印)は、1つあたりの文字数に上限があります

STUDIOの場合 – canonical(同じ内容のページが複数あるときに、どれが本物かを伝える設定)を、ページごとに手動で設定できません – 多言語サイトの標準機能がありません – 引っ越しや、URLを変えたときに必要なリダイレクトは、上位のプランでしか使えず、1件ずつ設定する必要があります

どれも、数ページのホームページなら困りません。でも、記事を毎日増やしたり、地域や業種ごとのページを何十枚も作ったりすると、だんだん効いてきます。

理由2:ページ数や記事数に上限があり、増やすほど窮屈になる

SEOで成果を出すホームページは、記事やページがどんどん増えていきます。フリーライのホームページも、コラムを毎日1本ずつ公開しています。

WixもSTUDIOも、ページ数や記事数に上限があります。

  • Wix:ふつうのページは100まで、サイト全体で298ページまで
  • STUDIO:プランによって、ページは150〜300まで、記事などのデータは1,000〜15,000件まで

いますぐ困る数字ではありません。ただ、「上限があるサービスの上で、何年も記事を積み上げていく」のは、家を借りて、どんどん増築していくようなものです。上限に近づいたときや、料金が上がったときの選択肢が限られます。

理由3:ほかのサービスへの引っ越しが、ほぼできない

いちばん大きいのが、この理由です。

  • Wix:サイトを丸ごと書き出して、ほかのサーバーに移すことはできません。ブログ記事を、ほかのサービスへ書き出す機能もありません(2026年10月時点の公式ヘルプより)
  • STUDIO:デザインのデータも、記事などのデータも、書き出す機能はありません

つまり、何年もかけて書いた記事や、作り込んだページが、そのサービスの中から出せません。料金が上がっても、機能が合わなくなっても、引っ越すなら作り直しです。

フリーライには、「制作会社が倒産して、ドメインもサーバーも取り戻せなかった」というご相談も来ます。その実例はこちらの記事で紹介しています。ホームページの中身を、自分で持ち出せる状態にしておくことは、それくらい大事です。

追記(2026年10月30日):STUDIOは、不正アクセスの調査が終わるまで、新しく使うのは様子を見てもいいと思います

2026年10月16日、STUDIOの運営会社が、第三者による不正アクセスがあり、利用者の情報が外部に流出した可能性があると公表しました。公式の発表の内容は、次のとおりです。

  • 何が起きたか:一部の機能の脆弱性が悪用され、2026年9月30日〜10月1日に、運営会社のクラウド環境へ不正アクセスがありました。10月14日に対処されています
  • 対象:STUDIOに登録しているすべての利用者です。アカウントの情報(メールアドレス、ハッシュ化されたパスワードなど)、サイトの内容、フォームに送信された内容、外部サービスと連携するための認証情報などが含まれます
  • 流出の状況:実際に第三者に取得された事実は確認できていないものの、取得されたものとみなして対応しているとのことです
  • 公開中のサイト:データの改ざんや削除は確認されていないとのことです

運営会社は、脆弱性の修正や、暗号化の鍵の切り替えをすでに行っています。ただ、原因の詳しい調査と再発防止策の完了時期は、10月28日時点ではまだ決まっていません。

そのためフリーライとしては、これから新しくSTUDIOでホームページを作るのは、原因と再発防止策の発表が出そろうまで、しばらく様子を見てもいいと考えています。特に、お問い合わせフォームでお客様の個人情報を受け取るホームページは、慎重に判断してください。

すでにSTUDIOを使っている方は、運営会社の案内に沿って、パスワードの変更(ほかのサービスで同じパスワードを使っている場合は、そちらも)や、案内メールに書かれている対応を済ませておきましょう。くわしくは、STUDIOの公式のご案内をご確認ください。

なお、こうした問題はSTUDIOだけのものではありません。同じ10月には、WordPressを動かしているPHPにも重大な脆弱性が見つかっています。どの仕組みを選んでも、大事なのは「何かあったときに、すぐ確認して対応できる人がいるか」です。

フリーライが、WordPressを使っている理由

フリーライは、自社のホームページもお客様のホームページも、WordPressで作っています。理由は、上の3つの逆です。

  • 細かい設定が、すべて自分でできる:たとえばフリーライのホームページでは、記事の中の「よくある質問」から、検索エンジン向けの目印(構造化データ)を自動で作る仕組みを、自分で組み込んでいます
  • ページ数や記事数に、上限がない:サーバーの容量の範囲で、何本でも記事を増やせます
  • 引っ越しができる:データを書き出して、別のサーバーに移せます。制作会社を変えるときも、中身はそのまま使えます

一方で、WordPressには、自分で更新や保守をしないと、セキュリティの問題が起きやすいという弱点があります。ここはWixやSTUDIOの方が楽な部分です。フリーライでは、保守をセットでお引き受けすることで、この弱点を補っています。

WixやSTUDIOが向いているケース

公平のために、WixやSTUDIOが向いているケースも書いておきます。

  • 数ページで十分な、名刺代わりのホームページがほしい
  • 自分で、デザインを触りながら作りたい
  • 検索からの集客は、あまり重視していない(紹介や、SNSからの集客が中心)
  • サーバーの管理や、更新の手間をかけたくない

とくにSTUDIOは、デザインの自由度が高く、見た目にこだわったホームページを手軽に作れます。目的がはっきりしていれば、いい選択です。

よくある質問

いまWixやSTUDIOで作ったホームページがあります。作り直した方がいいですか?

すぐに作り直す必要はありません。検索からのお問い合わせを増やしたい、記事を増やしていきたいと考えているなら、作り直しを検討するタイミングです。まずは、いまのホームページがどんな言葉で検索されているかを確かめるのがおすすめです。

WixやSTUDIOから、WordPressに引っ越すことはできますか?

できます。ただ、データを書き出す機能がないため、記事やページは、基本的に移し替えて作り直すことになります。URLが変わる場合は、検索の評価を引き継ぐために、リダイレクトの設定も必要です。

WordPressは、セキュリティが心配です。

WordPressの問題の多くは、本体やプラグインを更新していないことで起こります。更新とバックアップを続けていれば、防げることがほとんどです。フリーライの保守管理でも、ここをお引き受けしています。

最後に:ツールより先に、「何のためのホームページか」を決める

Wix、STUDIO、WordPress。どれが一番いいかは、ホームページの目的で変わります。

検索で見つけてもらい、お問い合わせを増やしていくホームページなら、長く育てられる自由度が必要です。だからフリーライは、WordPressをおすすめしています。

どれで作るのがいいか迷っている方は、無料ホームページ診断かお問い合わせから、お気軽にご相談ください。

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