結論:既存テーマをもとに、必要なところだけオリジナルにするのがおすすめです
WordPressでホームページを作るなら、中小企業や店舗の場合は、よく使われている既存テーマをもとにして、見せ方にこだわりたいところだけオリジナルにする作り方がおすすめです。
すべてをオリジナルで作ると、自由に作れる反面、費用が高くなり、作った会社にしか直せないホームページになりがちです。逆に、既存テーマをそのまま使うだけだと、ほかの会社と似た見た目になります。その間をとるのが、いちばん失敗しにくい作り方です。
フリーライのホームページも、この作り方で作っています。
そもそも「テーマ」とは
テーマは、WordPressのホームページの見た目と、基本の仕組みを決めるものです。同じ記事でも、テーマを変えると、色やレイアウト、メニューの形などが変わります。
テーマには、大きく分けて2種類あります。
- 既存テーマ:テーマを作っている会社が販売・配布しているもの。無料のものと有料のものがあります
- オリジナルテーマ:制作会社が、そのホームページのためだけに、一から作るもの
オリジナルテーマのメリットと注意点
メリット
- デザインを、思いどおりに作れる
- 必要な機能だけで作るので、軽くしやすい
- ほかの会社と見た目がかぶらない
注意点
- 費用と期間がかかる。デザインから組み立てまで、すべて一から作るためです
- 作った会社にしか直せないことが多い。中の作りがその会社独自なので、ほかの会社に引き継ぐときに、読み解くところから始めることになります
- WordPressの更新への対応を、作った会社がずっと続ける必要がある
- 管理画面での更新が、使いにくくなることがある。作り方によっては、文章を少し直すだけでも制作会社に頼むことになります
フリーライには、「制作会社と連絡が取れなくなった」というご相談も来ます。そのとき、オリジナルテーマで作られたホームページは、引き継ぐのに手間がかかります。実例はこちらの記事で紹介しています。
既存テーマのメリットと注意点
メリット
- 費用を抑えられる。有料のテーマでも、1万〜2万円ほどで買えるものがあります
- 早く作れる。デザインの土台や、よく使う部品がそろっています
- テーマを作っている会社が、更新を続けてくれる。WordPress本体が新しくなったときも、テーマ側が対応します
- 使っている人が多く、情報が多い。困ったときに調べやすく、ほかの制作会社にも引き継ぎやすい
注意点
- そのまま使うと、ほかのホームページと似た見た目になる
- テーマの仕組みの中で作るので、できないことがある
- テーマを途中で変えると、見た目が崩れることがある。テーマ独自の部品(装飾やボックスなど)は、別のテーマでは表示されないためです
- テーマの開発が止まると、更新されなくなる。選ぶときは、更新が続いているかを確かめます
フリーライの答え:既存テーマ+「子テーマ」で、必要なところだけオリジナルに
WordPressには、子テーマという仕組みがあります。既存のテーマ(親テーマ)をそのまま土台にして、変えたいところだけを、上から書き足す仕組みです。親テーマが更新されても、書き足した部分は消えません。
フリーライのホームページは、この子テーマで作っています。
- 土台:既存テーマの「SWELL」
- オリジナルにしたところ:トップページと、サービスや会社紹介などのページのデザイン。お問い合わせフォームの迷惑メール対策
- 既存テーマのまま使っているところ:記事を書くための部品(見出しやボックスなど)、管理画面での書き方、表示の速さなどの基本部分
こうすると、見せたいところは自由にデザインしながら、記事は管理画面からふつうに書けます。テーマの更新もテーマの開発元に任せられるので、守るところが少なくて済みます。
お客様のホームページを作るときも、基本はこの作り方をご提案しています。
オリジナルテーマが向いているケース
すべてのホームページに、既存テーマが合うわけではありません。次のような場合は、オリジナルテーマを考えてもいいと思います。
- 予約や会員機能など、テーマでは対応しにくい特殊な機能が中心のホームページ
- ブランドの見た目に、とことんこだわりたい大きな会社のホームページ
- 社内に開発者がいて、作ったあとも自分たちで直し続けられる
逆に、「とにかく他社と違う見た目にしたい」というだけなら、子テーマで十分に実現できます。
既存テーマを使うなら、おすすめはこの5つ
フリーライが、制作のご相談でよく名前を挙げるテーマです。価格などは、2026年10月時点の各テーマの公式サイトの表示です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。
- SWELL(株式会社LOOS):17,600円(税込)の買い切りで、複数のサイトで使えます。ブロックエディターに、2019年の発売当初から対応しています。デザインの部品が多く、管理画面で直しやすいのが特長です。フリーライの自社サイトでも使っていて、制作でもいちばんよく使います
- Snow Monkey(株式会社モンキーレンチ):年額制のテーマです。作りがしっかりしていて、カスタマイズの自由度が高く、制作会社や、手を入れながら育てたい方に向いています。2026年10月にも更新されています
- Lightning(株式会社ベクトル):テーマ本体は無料です。会社のホームページに向いた落ち着いたデザインで、有料の拡張(Vektor Passport、1年11,000円から)で機能を足せます
- Cocoon(エックスサーバー株式会社とわいひら氏の共同開発):無料のテーマで、2026年10月にも更新されています。ブログや情報発信のサイトに向いています。会社のホームページを作り込むなら、有料テーマの方がデザインを整えやすいです
- Arkhe:テーマ本体は無料で、機能を足す「Arkhe Pro Pack」は年6,600円(税込)からです。SWELLと同じ開発者が作った、シンプルで軽いテーマです。土台として、自分で手を入れたい方に向いています
迷ったら、SWELLをおすすめします。管理画面で直しやすく、使っている人が多いので、作ったあとに自社で更新するときも、ほかの会社に引き継ぐときも困りにくいからです。
テーマを選ぶときに確認したい4つのこと
- 更新が続いているか:公式サイトのお知らせで、最近も更新されているかを確かめます
- ブロックエディターに対応しているか:いまのWordPressの標準の書き方です
- 使っている人が多いか:情報が多く、引き継ぎやすくなります
- 料金が買い切りか、年額か:年額の場合、契約が切れたあとにどうなるか(使い続けられるか、更新が止まるか)を確かめます
よくある質問
無料のテーマでも十分ですか?
十分なこともあります。ただ、会社のホームページで、デザインを整えたり、問い合わせにつながる部品を使ったりするなら、有料テーマの方が早く、きれいに作れることが多いです。1〜2万円の差なら、作る時間の短さで元が取れることがほとんどです。
制作会社が作ったオリジナルテーマのホームページを、ほかの会社に引き継げますか?
引き継げますが、中の作りを読み解くところから始めるので、時間がかかります。作り直した方が早い場合もあります。まずは、いまの作りを見せていただければ、どちらがいいかをお伝えします。
いま使っているテーマを、別のテーマに変えられますか?
変えられます。ただ、前のテーマ独自の部品は表示が崩れることがあるので、ページごとの直しが必要です。ページ数が多い場合は、事前に崩れる箇所を確かめてから進めます。
最後に:テーマは「作ったあと、誰が直すか」で選ぶ
テーマ選びで大事なのは、見た目だけではありません。作ったあと、誰が、どうやって直していくかです。
既存テーマをもとにすれば、更新はテーマの開発元に任せられ、引き継ぎもしやすくなります。見せたいところだけオリジナルにすれば、ほかの会社との違いも出せます。
どのテーマで作るのがいいか迷っている方や、いまのホームページの作りが気になる方は、無料ホームページ診断かお問い合わせから、お気軽にご相談ください。
