結論:きれいなだけでは、お問い合わせは来ません。来るかどうかは「中身が刺さるか」で決まります
きれいなホームページを作っても、それだけでお問い合わせが増えることは、ほとんどありません。
お問い合わせにつながるかどうかを決めるのは、デザインより中身です。もっと言うと、「自社のお客様は誰で、何に迷っていて、何があれば決められるのか」をわかったうえで、その人に向けて書かれているかどうかです。
デザインが大事ではない、という話ではありません。ただ、順番が逆になっているホームページがとても多い、というのがこの記事で伝えたいことです。
「きれいに作ったのに、お問い合わせが来ない」は、よくある相談です
フリーライに来るご相談で多いのが、「お金をかけてきれいに作り直したのに、お問い合わせが増えない」というものです。
特に多いのが、塗装業や建設業のような、地域で工事を請け負う会社です。よくあるのは、こんな流れです。
- 制作会社から「きれいにした方が、お問い合わせが来ますよ」と持ちかけられる
- 写真が大きく動く、キラキラした、見た目のいいホームページができる
- そのあとは、毎月高い保守料を払っているのに、何もしてもらえない
- 施工事例もお知らせも、公開したときのまま止まっている
そして、ホームページからのお問い合わせは、月に0〜1件。業種は伏せますが、フリーライにご相談に来られたお客様にも、この形のホームページがありました。
見た目は、本当にきれいでした。足りなかったのは、中身です。
- 誰に頼んでほしいのかが書かれていない(戸建ての外壁なのか、アパートなのか、会社の建物なのか)
- いくらくらいかかるのかが、どこにもない
- 施工事例が、何年も前のまま。いまも営業している会社なのか、見た人には分からない
- 代表や職人さんの顔が見えない。家に上がってもらう仕事なのに、どんな人が来るのか分からない
工事を頼む人が一番知りたいのは、「この会社に頼んで大丈夫か」と「いくらかかるか」です。きれいな写真だけでは、そこに答えられません。
フリーライでは、こうしたホームページを、見た目はそのままに近い形で、中身から直していきます。一番来てほしいお客様を決めて、その人が知りたいことに答える文章と、最近の施工事例と、料金の目安を足していきます。
毎月お金を払っているのに、何もしてもらえていない場合の対処は、こちらの記事で書いています。
なぜ、デザインだけではお問い合わせが来ないのか
理由は、ホームページを見た人が「問い合わせよう」と決めるのは、自分の悩みが解決しそうだと思えたときだからです。
見た目がきれいでも、次のことが分からなければ、人は問い合わせません。
- 自分のような人(会社)を相手にしているのか
- 自分の悩みに、どう応えてくれるのか
- いくらくらいかかるのか
- 頼んでも大丈夫な相手なのか
これらは、デザインではなく、文章や写真、実績といった中身でしか伝えられません。
そもそも、いまは「きれい」で差がつきにくい
もうひとつの理由は、きれいなホームページが当たり前になったことです。
テンプレートやAIを使えば、誰でも、短い時間で、それなりにきれいなホームページが作れるようになりました。お客様が比べる何社かのホームページは、どれもきれいです。
見た目がそろってしまうと、選ばれる理由は、中身の違いにしかありません。AIでホームページを作ることについては、こちらの記事で書いています。
「刺さる中身」とは何か
刺さる中身とは、読んだ人が「これは自分のことだ」と思える中身です。
同じ塗装会社でも、「築15年くらいの戸建てに住んでいる人」に向けたページと、「アパートを持っているオーナー」に向けたページでは、書くことがまったく変わります。たとえば、戸建ての方に向けるなら、こうなります。
| 誰にでも向けた書き方 | 刺さる書き方 | |
|---|---|---|
| 見出し | 地域の皆さまの住まいを守ります | 築15年前後、外壁のひびや色あせが気になったら |
| 書いてあること | 工事メニューの一覧 | 塗り替えが必要になる目安、家の大きさ別の費用の目安、工事中の暮らし方 |
| 実績 | 「施工実績多数」 | 近くの地域の、同じくらいの築年数の家の、工事前と後の写真と、かかった日数 |
左側は、誰にも間違っていません。でも、誰にも刺さりません。右側は、刺さる人が限られるかわりに、その人には強く刺さります。
刺さる中身を作るには、先に「お客様を理解する」
刺さる中身は、文章のうまさでは作れません。先に、お客様を理解することが必要です。
フリーライでは、ホームページを作る前に、次のことをお客様と一緒に整理します。
- 一番来てほしいお客様は誰か:年齢や業種だけでなく、どんな状況で、何に困って探しているか
- その人は、何と比べて迷っているか:ほかの会社、ほかのやり方、「頼まない」という選択
- その人が決めるために、何を知りたいか:料金、期間、実績、担当者の人柄など
- その人は、どこからホームページに来るか:検索、AI、紹介、SNSなど
この4つが決まってから、ページの構成と文章を考え、最後にデザインを決めます。
フリーライ自身のホームページも、「一度会ったことがある人が、信頼できるか確かめに来る」場合と、「秋葉原の近くで制作会社を探している人が、検索やAIから来る」場合の2つを先に決めてから作りました。くわしくはこちらの記事で公開しています。
では、デザインは何のためにあるのか
デザインの役割は、中身を、迷わず、気持ちよく読んでもらうことです。
- 古すぎる見た目や、スマホで崩れたページは、それだけで「この会社は大丈夫かな」と不安にさせる
- 読みにくい文字の大きさや行の間隔だと、中身が良くても読まれない
- どこを押せば問い合わせられるのかが分からないと、そこで帰ってしまう
つまりデザインは、信頼の最低ラインと、読みやすさを作るものです。ここが欠けていると中身も届きませんが、ここを超えて飾っても、お問い合わせはあまり増えません。
自社のホームページが「きれいなだけ」になっていないか、確かめる方法
次の5つを、自社のトップページで確かめてみてください。
- 最初の画面を見て、誰向けの会社(お店)かが、3秒で分かるか
- お客様が実際に使う言葉で書かれているか(社内の言葉や専門用語になっていないか)
- 料金の目安が書かれているか
- 自社のお客様と近い人の実績や声が載っているか
- 「なぜ、ほかではなくここなのか」が、一文で言えるか
3つ以上が「いいえ」なら、デザインを直すより、中身を直す方が先です。お問い合わせまでの道やフォームの見直しは、こちらの記事で書いています。
デザインの比重が大きくなるケース
公平のために、デザインの比重が大きくなるケースも書いておきます。
- 見た目そのものが商品の業種:美容室、ネイル、アパレル、インテリアなど。センスが伝わらないと選ばれません
- ブランドの世界観で選ばれる商品:高価格帯の商品や、ファンがつくタイプのお店
- 採用ページ:働く人の雰囲気が伝わるかどうかが、応募に大きく影響します
ただ、これらの業種でも、「誰に向けたお店か」「いくらかかるか」が分からなければ、問い合わせにはつながりません。デザインの比重が大きいだけで、中身がいらないわけではありません。
よくある質問
いまのホームページはきれいですが、作り直した方がいいですか?
作り直さなくても、中身を直すだけで変わることが多いです。まずは、上の5つの確認をしてみてください。デザインが古すぎたり、スマホで崩れたりしている場合は、作り直しも考えます。
刺さる中身は、自分たちで書けますか?
書けます。むしろ、お客様のことを一番知っているのは、御社自身です。ただ、自社のことは近すぎて見えにくいので、第三者が質問しながら整理すると、早く形になります。
誰か1人に向けて書くと、ほかのお客様が来なくなりませんか?
来なくなることは、ほとんどありません。一番来てほしいお客様に刺さる書き方をすると、その周りの人にも「ここはちゃんと分かっている」と伝わります。誰にでも向けた書き方は、結局、誰にも選ばれにくくなります。
制作会社から「きれいにすれば、お問い合わせが増えます」と提案されています。どう判断すればいいですか?
「誰に向けて、何を書くのか」と「公開したあと、毎月何をしてくれるのか」を聞いてみてください。見た目の話しか出てこない場合は、注意が必要です。保守料を払っているなら、毎月何をしたかの報告があるのが普通です。
フリーライに頼むと、デザインと中身のどちらから始めますか?
中身からです。最初に、一番来てほしいお客様と、その人が知りたいことを一緒に整理してから、構成とデザインを決めます。
最後に:見た目の前に、「誰に、何を伝えるか」
きれいなホームページは、いまは誰でも作れます。だからこそ、お問い合わせにつながるかどうかは、お客様を理解して、その人に刺さる中身を作れているかで決まります。
いまのホームページが「きれいなのに、お問い合わせが来ない」と感じている方は、無料ホームページ診断で、どこを直せばいいかをお調べします。お問い合わせからのご相談も、お気軽にどうぞ。
